けいちゃんは観念した。

道路側面のコンクリートの壁がわに背を向けると思い切ってパンツを下げた。粘液便がパンツにはべったりついていて、脱ぎながら腿を汚した。

あまりに汚れているのを見て、けいちゃんはあきらめてパンツを脱ぎ捨てた。誰かのはやし声が聞こえたような気がする。顔を上げれば正面はクラスメート達が覗いているバスの窓。でも、けいちゃんにはいまではどうでもいいこと。ただ、いまも激しくおなかを突き上げるゲリをすっかり出してしまいたい…

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